野暮天堂

旅は道連れ、世は情け

次のコロナに備える

toyokeizai.net

 

上記のデータを見ると、一日あたりの新規感染者数は4月12日ごろにピークを迎え、それから逓減していっているように見えます。なので、このまま自粛を続けることができれば、今回のコロナは次第に収束に向かうのでは、とも考えられます。

 

しかし、今回の「コロナ騒動」が終わったとしても、また秋か冬ごろになると、第二波、第三波が来るように思えます。1918~1920年に猛威を振るった「スペインかぜ」は、合計で三回、流行の波が来たようです。

 

1918年~20年に三回波が来た「スペインかぜ」

 

出典:日本におけるスペインかぜの精密分析(http://www.tokyo-eiken.go.jp/assets/SAGE/SAGE2005/flu.pdf

出典:日本におけるスペインかぜの精密分析(http://www.tokyo-eiken.go.jp/assets/SAGE/SAGE2005/flu.pdf

「スペインかぜ」は、第一回の流行期間が1918年8月~1919年7月で、その時期の患者数は21,168,398人、死亡者数は257,363人。死亡者数のピークは1918年11月に来ているようです。1918年11月にドカンと大きな波が来て、1919年2月にもう一度、それよりも小さな波が来たようですね。

 

第二回の流行期間は1919年8月~1920年7月で、この時期の患者数は2,412,097人、死亡者数は127,666人。死亡者数のピークは1920年1月に来ています。

 

第三回の流行期間は1920年8月~1921年7月で、この時期の患者数は224,178人、死亡者数は3,698人。この時期には、目立ったピークは見当たりません。

 

やはり、免疫ができるからか、第二回、第三回と次の流行期間を迎えるごとに、患者数の合計は一桁ずつ減っていっていますね。ただ、コロナが同じように動くかはわかりません。エイズウイルスに似ている……という話もあるので……。

 

(参照:日本におけるスペインかぜの精密分析|東京健安研セ年報)

 

次のコロナへの対策が必要

果たしてコロナウイルスがスペインかぜと同じ挙動をするかはわかりませんが、充分に警戒しておくことは必要だと思います。今回のコロナ渦が夏頃に一旦収まったとしても、寒くなるとまたぶり返す可能性があるからです。

 

夏頃には企業や金融機関の倒産なども相次ぎ、世の中はドタバタするかもしれませんが、できるだけ次のコロナ渦に備えておくことが大事になってくるかと。(中国に到来しているといわれるバッタ軍団→食糧危機も心配

 

苦しい状況が続くと思いますが、国家レベルでも、国民レベルでも、次の災難に意識を向けておくことが必要だと思います。

 

くわえて震災、火山の噴火、水害対策なども

くわえて、火山の噴火や震災についても対策をとっておくことが必要かと思います。最近、関東圏でも地震が頻発しておりますので……。また、台風や大雨などへの水害対策も必要でしょう。

 

コロナが蔓延している状況で災害が発生すれば、経済に甚大な被害を与えることはもちろんのこと、避難所に人を集めることの弊害も無視できません。感染者を含めた多くの人たちが避難所に密集することになるのは、非常にまずいわけです。

 

今回のコロナでいろいろとフィードバックはできたと思うので、それを次に活かしていけたらいいですね。テレワークしかり、民間レベルでの助け合いも見られました。そのほかにも夏の間にできることがいろいろとありそうです。

 

今度こそ後手後手に回らないよう、対策をとっておきたいものです。

ニュースに振り回されないために

感謝や思いやりの効能

 

www.youtube.com

 

上の動画では、精神科医の樺沢先生が、感謝や親切、思いやりの効能を解説している。

 

相手に思いやりや感謝の心を持ったり、親切にしたりすると、脳内でオキシトシンという物質が分泌される。このオキシトシンという物質は、脳の中の「扁桃体」という部分に影響を与え、その興奮を抑える働きを持っているそうだ。

 

感謝や思いやりの心を持つ、あるいは誰かから感謝され、思いやりを向けられると、オキシトシンが分泌される。そうすると、扁桃体の興奮が抑えられ、不安が和らぐ。また、オキシトシンには免疫力アップの効果も期待できるそうだ。

 

扁桃体とは

 

扁桃体は、恐怖や不安を司っている。

 

扁桃体は、人間の情動・感情の処理と、直観力、恐怖、記憶形成、痛み、ストレス反応(特に不安や緊張、恐怖反応)について重要な役割を果たしています。

参照:扁桃体って何?子供への影響と、過活動を抑制する子供への関わり方 | cocoiro(ココイロ)

 

オキシトシンの心身へのさまざまな効果に関する研究の第一人者であるKerstin Uvnas Moberg(シャスティン・ウヴネース・モベリ)教授は、オキシトシンを中心とする生体内のシステムを『安らぎと結びつき』システムと呼んでいる。オキシトシンの効果である不安軽減や鎮痛、身体的なストレス反応の低減、などは安らぎをもたらすオキシトシンによる信頼感や共感の増大は他者との結びつきを強くする

参照:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhas/15/1/15_48/_pdf

 

 

うつ病をある側面から説明すると、「扁桃体が持続的に興奮して、それが治まらなくなった状態」とも言えるそうだ。

 

そのほかに、オキシトシンを増やす方法は?

感謝や思いやりの心を持つほかに、オキシトシンを増やすには、

 

・家族、友人、子供とスキンシップをとる
・ペットとふれあう
腹式呼吸をする
・朝日を浴びる
・誰かと一緒にスポーツをする
・恋愛ドラマや小説にふれる

 

ということも効果的だそうだ。

 

暗いニュースに振り回されないためにも

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現在はこんな状況だから、テレビなどのメディアでは、やっぱり暗いニュースや危機を伝えるニュースがあふれている。それはそれで大事なことなんだが、そういったものばかりに触れていると、自分の心が疲弊してしまう。

 

ときには、家族や子供、ペットとふれあったり、散歩やジョギングで身体を動かしたり、深呼吸をしたりして、メンタルのバランスを保つことも必要だと思う。みんながみんな、この危機的な状況でタフにいられるわけではないだろうから。

 

とくに、自分のようにメンタルが弱い人間は、意識的にニュースと距離をとり、心が安らぐことを積極的におこなっていくことも大事だなと感じている。

 

緊急事態宣言が出て、家で過ごすことが多くなった人も増えた。だからこそ、意識的に気分転換を図る必要があるのだろうと思う。先日の記者会見でも、散歩やジョギングはOKという話だった。

 

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季節は春。花が芽吹きはじめ、木々には緑が増えてきた。こんな時期だからこそ、春を味わってみるのもいいと思う。そしてまた、こんな時期だからこそ、思いやりを持ち、当たり前のことに感謝し、親しい人たちと笑い会うことが大事になってくるんだな。