野暮天堂

旅は道連れ、世は情け

次のコロナに備える

toyokeizai.net 上記のデータを見ると、一日あたりの新規感染者数は4月12日ごろにピークを迎え、それから逓減していっているように見えます。なので、このまま自粛を続けることができれば、今回のコロナは次第に収束に向かうのでは、とも考えられます。 しか…

ニュースに振り回されないために

感謝や思いやりの効能 www.youtube.com 上の動画では、精神科医の樺沢先生が、感謝や親切、思いやりの効能を解説している。 相手に思いやりや感謝の心を持ったり、親切にしたりすると、脳内でオキシトシンという物質が分泌される。このオキシトシンという物…

人間様、春ですよ、と鳥が鳴く

コロナで人間界は様変わりしたけど、自然界は通常運転のようである。窓の外から、春の鳥の鳴き声がする。あれは、ウグイスなのだろうか。なんとまあ、うららかで平和な響きなのか。平常時だったら、うーん春だねえ、と独りごちるんだろう。 本日、神奈川県は…

今を粛々と

新型コロナウィルスの影響が、世間を席巻している。 こういう状況になると、「いつも通りに生活できること」がどんなにありがたいかを、身をもって実感する。普通の生活は、普通の人たちが、普通に働いて、生きて、暮らしていないと、成り立たないのだと。ほ…

相対性のなかで生きるぼくら

news.livedoor.com 女優・有村架純のお姉さんが、整形手術を受けてそれを公表したらしい。もともとお姉さんは妹の有村架純さんと自分を比べて、自虐的になることが多かったようだ。テレビで一度見たことがあったが、自分もたしかにそう感じた。 人は相対性の…

馬鹿な人間ほどよく吠える

弱い犬ほどよく吠える、というけど、それになぞらえて、馬鹿な人間ほどよく吠える、と言ってみる。世の中は、現在絶賛ツッコミ合戦状態だ。ヤフーニュースのコメント欄などすごい。専門的用語を羅列したもっともらしい批判は、文化人顔負けだ。なかには、妥…

物質と自分の距離

どんなに価格が高く、価値があるとされている調度品も、もとを正せばただの木材や鉄材だったりする。それをデザインしたり、組み立てたりすることで意味が生まれ、「価値」も生まれる。そしてそれが「良いもの」として認知されているのなら、それを持つこと…

感謝についての考察

感謝すると幸運になるとよく言われる。このことについて考えていて、どうやらあながち間違いではなさそうだぞ、と思った。 1)人間は相反する感情を同時に抱くことが難しい。たとえば喜びと悲しみを同時に抱くことは非常に難しい。喜びながら悲しむことがで…

【フランスの燃料税デモ】民衆の行動が政治に影響を与える可能性

消費税10%への引き上げが、迫ってきている。メディアでは軽減税率に関することを伝えていて、そのややこしさを見る限り「じゃあ、引き上げをやめにすりゃいいのに」と感じるばかりだ。個人的にもこの状況における消費税10%への引き上げは、確実に日本の経…

「あたりまえ」という茨を歩く

みんながシェアしているように思われる「あたりまえ」。「ふつう」「一般的」とも言う。ときとしてその「あたりまえ」が、誰かを苦しめることもある。 その「あたりまえ」はどのようにして生まれるんだろうと考えた。たぶんそれは、社会に生きる人々が、無意…

他者

人の生き方はそれぞれ。自分に合った生き方を選び、その生き方に合った場所で生きればいい。お金持ちになりたいなら都会で頑張る。ゆっくり暮らしたいなら田舎で。この世の中で、いろいろな生き方ができるのが一番いいのだ。 生き方は人間にとって、ひとつの…

「普通」――既存のストーリー

僕たちの周りにはいろいろなストーリーがある。誰かが敷いたレールの上を歩きたくない、と言う若者がいるが、そんな人たちもいつの間にか誰かが用意したストーリーをなぞるようにして自らを規定していることもあるかもしれない。 たとえば誰もが結婚というも…

お金はめぐる

2020年開催の東京五輪について、ボランティアの問題が浮上している。ボランティアというわりには条件が厳しかったりするらしい。 ただ、ボランティアの問題が出ると、どうしても過去の新国立競技場に関するお金のニュースが頭の上にのぼる。あのときも散々ニ…

「最近の若者は」

「最近の若者は」という言葉がある。いわゆる年配者が頼りない若者を見て放つ言葉である。この言葉はなんでも相当古い時代からあったらしく、いまに始まったことではない。 「最近の若者は」。この言葉が放たれる背後の気持ちは分かる。たしかにあまりにもも…

モスチキン・クリスマス

さて、昨日はクリスマスイブ。意気揚々と、「さあて、イルミネーションでも拝みにいきますかい!」などと息巻くでもなく、ぶらりとひとり街へ出た。あくまで、ぶらりと。 そもそもこの年齢になり、独り身であるという状況であると、「本日がクリスマスイブか…

悪いことする人は一部

面白い記事を見つけた。 www.itmedia.co.jp こちらの記事によると、ある会社が調査したところ、インターネットユーザーの2割ほどが「悪意ある投稿」をおこなったことがあるというデータが出たらしい。投稿後の心理としては「すっとした」が最多の割合。 2割…

プテラノドンと振り子

この世の中には様々な価値観というプテラノドンが乱舞している。そのおしりから尻尾が出ていて、「これを掴め」とばかりに目の前を飛び回る。でも、それを掴んだところでどこに運ばれるのかはわからない。すこしでも、地に足着けたときに有利なようにと、計…

情と理性

不寛容な社会になりつつある、と言われている。それは本当のことだろう。だからこそ、失敗を恐れる。だが、失敗を恐れると、発展がなくなる。どんどん社会の可能性が縮小していってしまう。 本来人間というのは失敗をする生き物だ。だからこそ、人間は社会や…

折口信夫がやろうとしていたこと

最近、中公新書の折口信夫についての本を読んでいる。 折口がやろうとしていたことが、自分の考えていることと近く、なんだかちょっと感激しているのだけれど、ちょっぴり残念なことも書いてあった。 以前、僕は「過去の人間が大事にしていた決まり事のよう…

雑談 光と闇

この世の中には、悪いことをしてしまう人がいる。自分自身のなかにも、悪い部分がある。どうやらそれは、仏教で言うところの「無智」から来るらしい。「無智」はときに多くの人を傷つけ、大きな過ちを作る。だが、だからといってそれを憎んでいてもはじまら…

頑張る?楽しむ?仕事と料理とプリンセス・プリンシパル

仕事は辛いもの?楽しいもの? 仕事は辛いものなのだろうか…… 仕事って楽しんじゃいけないもんなのでしょうか?いや、そんなことはないはず。とはいえ、仕事をしている人には、常に面倒なことがつきまとうものですよね。それをどうしていったらよいのか。 そ…

事実ってなに

この世界は事実だけではできていない。無論、事実も並んでいる。しかし、それと同等かそれ以上に、人々の解釈やイメージが世界を作り出しているような気がする。 歴史書は、為政者の思惑によって書かれるという話はよく聞く。すなわち、歴史書に書かれている…

ベイビーステップ

たとえば何かの問題に取り組むとき、もしかしたら多くの人は、大きなことをしないといけないと思うかも知れない。そういうことができる人もいる。だけど、誰もが皆、大きなことを成し遂げられるわけではない。 でも、少しだけ良いことをすることなら、誰でも…

街並み

広井の『コミュニティを問いなおす』という本を読んでいる。 コミュニティを問いなおす―つながり・都市・日本社会の未来 (ちくま新書) 作者: 広井良典 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2009/08/08 メディア: 新書 購入: 16人 クリック: 261回 この商品を…

死んだ言葉が溢れる世界

実は僕は「キモい」という言葉がかなり苦手だ。過去、自分の容姿について自信の持てない時期に(いまも自信はない)、「キモい」と数回言われてかなり傷つき、それ以後「キモい」という言葉が聞こえると、自分のことかもしれないと思うようになってしまった…

リアリティ

物語にリアリティがない、ということでその物語を批判する人を見かける。そのたびに、ぴきっと血管が浮き上がる。この人は物語に何を求めているんだ?と。寿司屋に来て、パエリアがないので怒っている客のようだ。どっちも魚介の食材と米を使うけど、提供す…

思索ノート 対話の方法

先日書いた記事にコメントを寄せていただいた方に、ある本を紹介していただいた。その本をAmazonで検索していたときに、関連本のなかに気になるものがあったので、本屋に行って紹介してもらった本と、気になった本、二冊を買った。 (kameさまありがとうござ…

【詩っぽい文】あしあと

君が当たり前に生きた証は、もうこの世界から消えてしまったよ それでもどこかに息づいていると思いたい だが、それがなんになるというのか しかし、それが「なにか」になるということになんの意味があるというのか 形作られないものにだって存在理由はある…

ほんとのところ

このブログでは、真面目なことばかり書いてきたけど、本当のところ僕はかなりふざけた部分を持っているので、ちょっとこのブログは嘘くさいな、とも思います。 たとえば、夜中に変わった妄想をして、ひとりで笑っていることもある。正直、ほかの誰かが見たら…

思索ノート コミュニケーションの場を作ることに関して

以前、現代の「不寛容な社会」を作り出している原因と経緯はどんなものなのか?といった思索をおこないました。 homurajin55.hatenablog.com いつも拝読しているブログで、同じような話題を取り扱っていて、自分の考えもあながち外れてはいないかもしれない…