野暮天堂

旅は道連れ、世は情け

一緒に探そうぜ

 俺らは、勝手に世の中あきらめて、そんで勝手に大人になったふりすんのが上手だよな。でも、そりゃ、子供が煙草ふかすのとおんなじだぜ。

 

 大丈夫だ。そんなにすぐ暗くなるな。

 

 俺たちは、展望を一緒に探せば良いだけの話だ。

 光がないなら、作れば良いだろ。

 作れないなんて、誰が決めたんだ?

 

 気楽に行こうぜ。

 

 そりゃ、人間ってば、すんごく愚かだけどよ。でも、そんなの世の常だろ。今まで、何万年続けてきたと思ってる。愚かでいいんだよ。それが自然なんだよ。

 でも、俺たちは、考えることができる。その力を多少未来に向けて使うだけだ。

 あとはさ。未来を生きる人間だちがなんとかしてくれるのを祈るしかあるめえよ。

 所詮、俺たちだけじゃあ、どうにもならねえ。

 もう少し、肩の力抜こうぜ。

 

 とにかくよ。気楽に行こうぜ。

 肩肘張ってもよ、いいことあんまねえからさ。

 

 ゆっくりいくしかあるめえよ。

 いいのよ。「あの時代の人々は愚かだった」…そう歴史書に書かれたって、その頃俺らポックリ逝ってんだからよ。

 な? なんも心配いらねえ。

 

 ぼちぼち、生きようや。