野暮天堂

旅は道連れ、世は情け

【雑談】心の作法 仏教についての所感

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仏教に関心があります。しかし、たびたび「こんなに高尚なものを庶民が実践できるものなのか」と反発心が出てくる場合もあります。たしかに仏教というのは、どこか世俗を超えた感じがあり、抑制的な印象を受けることもあります。

 

しかし、これを茶道や華道と同じ、何かを学ぶ作法だと考えるとすっきりする気がします。「仏道」とも言いますしね。

 

仏道というのは、おそらくは「心の作法」だと捉えることもできるのではないでしょうか。「心」というのは、みなさん漠然と「あるものだ」と感じてはいても、しかしその所在やはっきりとした輪郭を捉えることができている人はどのくらいいるのでしょう。僕も全然わかっていません。

 

むしろ、心のあり方が分からず、毎日ネガティブな想いに捕らわれ、振り回されることが多いです。

 

この「心」というものの存在やあり方について研究したのが、かの釈迦と呼ばれる人物だったのではないでしょうか。彼の説法が纏められ、次第に教義になっていったのでしょう。その中でもしかしたら、余計なものも足されてしまったのかもしれません。それが余計な印象を僕たちに与えてくるのかも。

 

いまの時代は「心の時代」なんて言われることもありますが、しかし、なかなか心を捉えられずに、右往左往している印象もあります。心というものをどう捉え、どう整えていくのか、その一つの考えを示しているのが仏教なのかもしれません。

 

なので、ひとつの道具・エッセンスとして仏教を選ぶのもいいのではないか、と思います。僕は仏教より仏道の方が、言葉としてしっくり来るのですが。

 

忙しい毎日の中で、お守りのように頭の片隅に仏教の考え方を持っておき、心を整える作法にする。そんなのもありなのではないかな、と思ったのでした。

 

 

原始仏教 その思想と生活 (NHKブックス)

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ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

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